マンションの定義

マンションがわが国には現在約400万戸あるといわれています、10世帯のうち1世帯ですから、1割がマンション暮らしをしている状態です。この「マンション」ですが、語源である英語では豪邸の意味で用いられ大邸宅を意味し、我々が想像しているようなアパートよりも大型な集合住宅を実はコンドミニアム?と呼んでいます。
無意識に使っているマンションという言葉について、国土交通省では「中高層(三階建以上)で分譲・共同住宅、鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリートまたは鉄骨造りの住宅」としていましたが、平成12年に「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」ができて、はじめてマンションの定義がなされました。
マンションの定義は、マンションに係わるそれぞれの立場によっても異なりますが、寄宿舎や病室などを除いた共同住宅の意味で用いられるのが一般的です。

マンションの国土交通省における定義

国土交通省はマンションを次のように定義しています。 一般に「中高層」の「鉄筋コンクリート造り(RC構造)の耐火建築物」で、共同(住宅)建ての建物であって、分譲又は賃貸の用に供するものとされています。
一戸建ての一般住宅からすると、マンションは中高層ですから、5階から10階位はあって頑強なレベルの高い住空間を意味していると思います。昨今構造偽装問題がおきてマンションに対するイメージがおかしくなっています。築30年以上を経過したマンションが2011年には100万戸を超えるそうです。このような時代になって、マンションを長期に利用していくためには、資産の維持を保つために適切な管理が重要になっており、そのような中で社会的にもマンションの管理状況が注目され、評価されるようになってきております、いかにマンションの管理が重要であるかということです。
マンションは集合住宅として大変都合の良いものであるということで、公舎としてマンションを使うケースも多くなっています。 警察や消防では居住環境が標準レベルで、集合住宅として適合している為、寮や公舎として大型マンションを使用するケースが多くあります。

マンションの 区分所有者

マンションの購入に当たっては注意すべきことがいくつかあります。まずマンションを購入したとすると、区分所有法に基づいて名義人が区分所有者となります、購入した部屋の内側(バルコニーやポーチ、専用の庭や物置などは専有部分に含まれません。各区分所有者が専用で使用することができる共有部分です)は専有部分として自由に使うことが出来る権利を得ますが、それと同時に、廊下やエレベーターや配管などの共有部分(専有部分以外の全て)についてはほかの所有者と共同で維持管理をする義務が生じます。この権利と義務は、各専有部分の広さに応じて決められていますので、同じ広さの物件が10戸あるとすれば、このマンションのそれぞれ1/10が割り振られることになり、同じように土地に関しても1/10の所有権を持つ事になります。
行政は土地と建物の総時価から算出された不動産取得税と固定資産税を所有率に応じて区分所有者にこれを根拠にして課税します。
マンションはその土地と建物全体が揃っていなければ完全に機能しませんので、この権利についてさらに細分化したり建物と土地の権利を分割しての売買や譲渡をすることはできません。